2009 年1 月31 日
デジタルプラネタリウム
世の中はこうしてデジタル化していって、プラネタリウムの世界もデジタル機が増えてきている。アマチュア、手作りのデジタル投映機というのも作られています。デジタルプラネタリウムというのは、まあCGを投映するプラネタリウムなわけです。大型では分割投映、小型では魚眼レンズで投映。ゴトウのヴァーチャリウムとか小型ではミノルタのメディアグローブとかデジスターとか。星の美しさではまだまだ光学レンズ式投映機には及ばないけれど動画やグラフィックなど多様な投映が魅力ではある。レンズ式とのハイブリッドというのもある。
アメリカ製のデジスター2は羽咋のコスモアイルで見たことがある。デジスター2は星の距離情報も入っているので、超光速で星間航行したり、星が集まって銀河を形作ったり、線画で3Dっぽい演出もできたりと、おもしろいプラネタリウムでしたが、コスモアイルのはなくなったらしい。ヴァーチャリウム2のソフトはデジスター3だそうですけど。メディアグローブとは能美市の教育センターで対決したこともある。
他の会社のものはあまり知らなかったのですが、このあいだメールが来た東京モバイルプラネタリウムの木村さんのは天窓工房という会社のオリジナルということで、出張のついでに見学させてもらうことになりました。
来週は茨城県の常総市(つくば市のとなり)の小学校で出張投映。ついでに東京まで足を伸ばしてきます。木村さんとモバイルプラネタリウムの情報交換(飲み会)もしてきます。
まあヒゲキタにはデジタルはあんまりわかりません。キロスターはアナログもアナログ、豆電球で、モーターすら付いていませんから。ほら言うでしょ「でじたるはなおおよばざるがごとし」って。
投稿者:ヒゲキタ
at 10 :13
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手作りプラネタリウム図鑑
神戸大学天研のPPP(プラネタリウムパワーアッププロジェクト)wiki神戸大学天研は昔から大学プラネタリウム交流会を開いて自作プラネタリウムの情報交換を続けているサークル。
インターネット時代はこういうこともできるんだなあ。
プラネタリウムを作った年代が卒業、技術やノウハウが散逸してしまい、後の年代はいわゆる「車輪の再発明」をしなくちゃならない。
20年前、金沢大学や富山大学などにも天文サークルがあったころ自分もこの問題を考え、回覧誌「スターメイカー」というのを作っていた。
各サークルで書き込みや資料コピーをバインダーノートに挟み、郵便で次のサークルに回して行くというもので、数回転回ったがやはり郵便では今どこに行っているのかわからず、回転も遅い。そのうちに止まり、やがてサークル自体がなくなってしまった。北陸では福井大学・金沢工業大学にまだ自作プラネタリウムがあるようだが。
このwikiでも手作りプラネタリウムの書籍を出版という話が出ている。
大阪科学館の渡部さんからもそんな話を聞きました。
それぞれがブログやホームページやwikiを充実させていけば、そのうち、まとめるだけで本はできるのではないでしょうか。
それぞれ得意分野があるので、穴空け投映機はCOREや正気を失ったピンホールプラネタリウム、デジタルは函館やアストロアーツ、フィルム式は神戸や理科大やウィルシステム、レンズ式は東大やQスターに。マイスター改造や紙プラネタリウムも。
監修は大阪市立科学館、編集は大平さんの本の今村さんにしてもらうとか。
手作りプラネタリウム図鑑 プラネタリウム作ろう スターメイカーでもいいのだが、今となるとなんか育成ゲームみたいだ。
というわけでとりあえず自分のキロスターを改良し、キロスター2を制作開始、制作記事をブログに載せていきたいと思います。
みんなもがんばって自分のプラネタリウム作ろう。本になるかもよ。
本になっていなくても、リンクでいろんな手作りプラネタリウムを見れればいいわけだが、やっぱり本もいいもんだからね。本屋で輪ゴム銃のオフィシャル本が出ていて思わず買ってしまった。
COREの全国の自作プラネタリウムも新しい情報増えてないし(ヒゲキタへののリンクも古い方のママだ)、工作の細かいところが分からない。よけいに欲求不満になってしまったので、パソコンもらった時、自分のサイトには情報を集めておこうと、手作りプラネタリウムに役立つかもしれないリンク集というページを作りました。プラネタリウム作りに少しはお役に立てているでしょうか。自分のプラネタリウムの情報はまだまだ載せきれていませんが。
RIKATANという理科教育雑誌にたまに学校の先生が教室にエアドームを作ったという記事が載っているんだけど、白黒ダブルのマルチシート(農業用ポリ)をつかっていて、去年のにはイワタニのシートが。今月の記事にはミカド化工のシートのほうが遮光性がいいと書いてあった。
投稿者:ヒゲキタ
at 09 :31
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